産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん=2017年4月20日(吉村英輝撮影) インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん=2017年4月20日(吉村英輝撮影)

 とりわけ、5千億円超ものプロジェクト=高速鉄道建設計画は国内外の注目を浴びた。

 序盤は、円借款を利用する日本の新幹線方式の導入が有力視されたが、借金を嫌うジョコ政権は2015年9月、「財政負担ゼロ」との中国の豪語に一転して吸い寄せられた。《一帯一路》と称する「蜘蛛の巣」に絡め取られたのだった。

 「中華民族の偉大なる復興」を掲げる一党独裁国家の中国は、清帝國時代の版図を回復するまで何でもする。

 中国政府や政府の影響下にある中国企業は発電所建設でも財政負担を求めず、早期完成も“約す”などジョコ政権に甘い誘いを連発。インドネシア投資調整庁(BKPM)によると、16年の中国の直接投資額(実施ベース)は15年比で4.5倍の3千億円へと膨張した。

 ところが、ここから先は「中国らしさ」が炸裂する。確かに、高速鉄道は16年1月に絢爛豪華な起工式でスタートを切った。が、2年以上を経過しても小規模の整地作業が続く。無謀な計画故に、土地収用さえ終えていないのだ。

 中国側は「土地収用が終わらなければ出資せず」と、応札期間中の太っ腹はどこへやら。ジョコ大統領は「だまされた」と地団駄を踏んだことだろう。

続きを読む

このニュースの写真

  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか
  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか
  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか
  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか
  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか
  • インドネシア高速鉄道計画にみる「日本の良心」と「中国の狡猾」どちらが信用できるか

「ニュース」のランキング