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【iRONNA発】平昌五輪 金与正「アイドル外交」の空疎な現象 田中秀臣氏

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【iRONNA発】
平昌五輪 金与正「アイドル外交」の空疎な現象 田中秀臣氏

三池淵管弦楽団の公演を観覧する(左から)北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長、金与正党中央委員会第1副部長、韓国の文在寅大統領=11日、ソウル(聯合=共同) 三池淵管弦楽団の公演を観覧する(左から)北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長、金与正党中央委員会第1副部長、韓国の文在寅大統領=11日、ソウル(聯合=共同)

 そもそも北朝鮮の「アイドル戦略」は、なにも北朝鮮単独で行われたものではない。韓国政府の強い協力がなければ不可能である。五輪の開催日程はとうの昔に決まっていたわけで、まさに北朝鮮と共同演出した「金与正ブーム」なのだろう。

 与正氏の在韓最終日には、三池淵管弦楽団のコンサートを文大統領と隣り合わせで観劇するというクロージングまで用意した。さらに北朝鮮の「公式アイドル」といえる牡丹峰(モランボン)楽団の団長である玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏が登場し、歌唱を披露したという。

 ここでも、韓国政府は北朝鮮と共同のサプライズを仕掛けている。韓国の人気ガールズグループ、少女時代の「末っ子」で人気の高いソヒョンとのコラボを企画していたのだ。ソヒョンに目をつけた理由の一つとして、彼女がかつて潘基文(パンギムン)前国連事務総長を「尊敬する人物」として挙げ、国連の活動イベントの際に面談したことが考えられる。彼女の出演は韓国政府が北朝鮮の「アイドル攻勢」に積極的に関与した証拠でもある。

加速する世論の分断

 こうした一方、米国は北朝鮮に変わらぬ強硬姿勢を示しており、今後は金融制裁など以前から効果的といわれてきた手法を駆使するだろう。韓国政府が北朝鮮の「ほほ笑み外交」という政治的プロパガンダに実質的な協力を行い、多くのメディアも知ってか知らずか加担してしまった。韓国国内でも世論の分断が加速するかもしれない。

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