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【クローズアップ科学】咲かないラン 40年近く別種と勘違い 光合成やめた変わり種

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【クローズアップ科学】
咲かないラン 40年近く別種と勘違い 光合成やめた変わり種

40年近く、クロムヨウランだと勘違いされていた「トサノクロムヨウラン」(山下大明氏撮影) 40年近く、クロムヨウランだと勘違いされていた「トサノクロムヨウラン」(山下大明氏撮影)

 すると、現地のクロムヨウランは開花しないまま実を結んだ。さらに、本田氏が発見時に発表した論文に、花が開かないことを示唆するような記述があったことも判明、咲かない方が「本物」であることが突き止められた。

図鑑掲載で誤解拡大

 それでは、咲くクロムヨウランの正体はいったい何だったのか。両者を細かく見比べてみると、つぼみの形状や花の内部構造などが異なっており、それらの特徴から研究チームは、81年に高知市で発見された近縁種の「トサノクロムヨウラン」だと結論づけた。

 末次健司・神戸大特命講師は「81年の論文からは特徴が分かりにくく、その後に刊行された複数の図鑑が、開花する方がクロムヨウランと掲載するなどしたため誤解が広がったのではないか」と話す。

 全国的には咲く方がよく見られるが、高知県では咲かない方が普通だったという特殊な状況も、混乱に拍車をかけたようだ。

究極の選択で変化

 ところで、クロムヨウランはなぜ花を咲かせるのをやめてしまったのだろう。これは、光合成をやめたことが関係しているらしい。

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