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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】北の五輪参加ウラ合意か 文大統領、訪朝断らずに「6月危機」?

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
北の五輪参加ウラ合意か 文大統領、訪朝断らずに「6月危機」?

三池淵管弦楽団の公演を観覧する北朝鮮の金与正・朝鮮労働党第1副部長(左)と韓国の文在寅大統領=11日、ソウル(聯合=共同) 三池淵管弦楽団の公演を観覧する北朝鮮の金与正・朝鮮労働党第1副部長(左)と韓国の文在寅大統領=11日、ソウル(聯合=共同)

 金正恩朝鮮労働党委員長が「早期に会う用意がある」と要請した南北首脳会談提案を韓国の文在寅大統領が断るという可能性はほぼゼロに近い。米国が猶予した「五輪休戦」は3月18日のパラリンピック閉幕をもって終わり、米国は4月早々にも米韓合同軍事演習の実施を予定しているが、ここにきて韓国が延期を要請する可能性も出てきた。米韓関係の先行きが懸念され情勢が流動化するなか、米国が北朝鮮との交渉に応じる期限は6月との「6月危機説」がささやかれている。

「平壌で会いましょう」

 平昌五輪で文在寅政権が見せている北朝鮮への配慮は、固執、執着、異例のオンパレードだ。文大統領は北の高官を国賓級に扱い、これに対して金正恩氏の妹で特使の金与正氏は、文大統領夫妻に何回も「平壌で会いましょう」と繰り返した。韓国では「文大統領は南北首脳会談を当然受け入れるだろう」(韓国メディア)との観測が多い。

 一方、これまでの朝鮮半島情報を総合すると、南北間では北朝鮮の平昌五輪参加が決定した段階で、すでに五輪→南北首脳会談開催の道筋に裏合意があったとされる。

 南北の接触は「中国など第三国で、昨秋から複数回行われていた」とされ、「昨年12月中旬ごろ、北朝鮮関係者から『金正恩氏が新年の辞で五輪参加表明を行い、その後、南北首脳会談で文在寅氏が訪朝すると決まった』と聞いた」などの情報がある。

 北朝鮮が「平和攻勢」に転じた背景には、厳しい制裁で資金枯渇が現実味を帯びてきたことが大きいが、そのほかにも理由がありそうだ。まず、(1)核戦力の完成に一定のめどがついた(2)五輪を利用して開発の時間を稼ぐ(3)米国の軍事攻撃回避のため南北首脳会談で韓国を取り込み米韓を離反させる-などの戦略だ。特に韓国取り込みは文在寅政権の従北傾向から一気に可能で、制裁逃れに効果的。「裏では支援の名目で多大な見返りを要求しているだろう」(朝鮮半島専門家)との見方も出ている。

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