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【ビジネス解読】「人民元」国際化に中国の野心再浮上 メガバンクは関連ビジネスにのめり込んで大丈夫か

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【ビジネス解読】
「人民元」国際化に中国の野心再浮上 メガバンクは関連ビジネスにのめり込んで大丈夫か

 人民銀は今回の見直しを正式には発表しなかったため、市場では真意をめぐってさまざまな憶測が飛び交う。

 まず、17年の対米貿易黒字が過去最高になり、外貨準備も17年初めを底に増加に転じたことが挙げられる。投機筋を巻き込んだ元売りや資金流出の懸念が和らぎ、過度の通貨管理の必要性は薄れつつある。

 もう一つは、習近平指導部が再び元の国際化を目指し始めたという事情だ。

 元は16年10月、ドルやユーロ、円、ポンドに続き、国際通貨基金(IMF)の仮想通貨「特別引き出し権」(SDR)に組み込まれ、17年3月には、李克強首相が政府活動報告で、「国際通貨としてお墨付きを得た」と強調したほどだ。

 ただ、元安が加速した15年以降、人民銀はさまざまな資本流出規制や為替介入措置を講じてきたため、投資家の評判は芳しくない。国際銀行間通信協会(SWIFT)によると、貿易決済などに使われる通貨別シェアで、元は15年8月に2.79%と円の2.76%をわずかに上回り、「第4の国際通貨」にのし上がった。ところが、昨年12月は1.75%と6位に後退している。

 為替相場が落ち着いたタイミングで市場重視の姿勢を打ち出すことで、習指導部は元の存在感が一層低下する事態を避けたい考えとみられる。

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