産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同) 北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同)

 とはいえ、2010年度の《中国国防白書》などで、《核戦力は国家の安全に備えた最低レベルを維持し続ける》などとうたっており、「最小限抑止」と推定されていた。米国核兵器の第1撃に対し、中国が残存核兵器での反撃(第2撃)力を担保すれば、米国は第1撃をためらう、との考えだ。

 中国にしては控えめで気味が悪いが、以下のようなワケがある。

 第2撃は《都市への報復》と《敵核兵器への攻撃》の2種類に大別される。

 特に敵核兵器への攻撃には、敵報復力を一定程度無力化する高い命中精度や、《複数個別目標再突入弾頭=MIRV(マーブ)》能力の向上が必須の前提条件となる。MIRV能力を獲得すれば、弾道ミサイルに複数の核弾頭を詰め込み、ミサイルから分離した核弾頭が複数の標的(敵の核ミサイル発射基地)に襲いかかれるためだ。米国のミサイル防衛網(MD)を突破する確率も高まる。

 ところが、敵核兵器の攻撃には高度な技術に膨大な開発・生産費もかかる。

 カネを刷りまくり、市場を操作し、バブル経済を創り出す中国は、カネには糸目は付けず、軍事科学に資金を大量注入する。半面、独自開発努力に加え、諜報活動やサイバー攻撃で技術窃取を働き現在の力を付けるまで、中国は少数の都市に対する報復攻撃を柱とする「最小限抑止」核戦略に徹し、控え目に振る舞ったのだった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

「ニュース」のランキング