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【野口裕之の軍事情勢】中国軍、朝鮮戦争再開に備え臨戦態勢に 海軍陸戦隊版「仁川上陸作戦」とは!?

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【野口裕之の軍事情勢】
中国軍、朝鮮戦争再開に備え臨戦態勢に 海軍陸戦隊版「仁川上陸作戦」とは!?

 朝鮮戦争時同様、中朝国境=鴨緑江を渡河し、北朝鮮側に雪崩れ込む態勢を整えているとの観測は可能だが、情勢はそう単純ではない。理由はこうだ。

 仁川上陸作戦で形勢は大逆転し→朝鮮国連軍は平壌を占領→一部部隊は鴨緑江の線に達した。1949年に成立したばかりの中国は当初介入に否定的だったが、朝鮮国連軍の接近の報に参戦を決心する。

 だが、対米全面戦争に踏み切れば、朝鮮半島を超えてソ連や中国の領土にまで戦線が拡大する事態は中国のみならず、ソ連も避けたかった。

 そこで人民解放軍の参戦部隊は義勇兵たる《人民志願軍》を装った。後詰めに100万を残し、20万の大軍が中朝国境=鴨緑江を越えたのである。

 朝鮮戦争再開となれば、人民解放軍は今度こそ堂々と鴨緑江を渡るだろう。

 もっとも、渡河後の進軍距離は正反対の2つの作戦目標によって大きく異なる。

 一つは、米軍の38度線突破を警戒して、平壌の後方で朝鮮人民軍の後詰めに入る。

 中朝両国は《中朝友好協力相互援助条約》を締結し、第2条で参戦条項を明記している。すなわち-

 《一方の締約国がいずれかの国又は同盟国家群から武力攻撃を受けて戦争状態に陥ったときは、他方の締約国は直ちに全力をあげて軍事上その他の援助を与える》

 軍事同盟にそい、鴨緑江を越えるパターンだ。

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