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【クローズアップ科学】箱根山噴火に新観測構想 腐食しにくいセンサーで火山ガスを常時監視…前兆検知へ

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【クローズアップ科学】
箱根山噴火に新観測構想 腐食しにくいセンサーで火山ガスを常時監視…前兆検知へ

二酸化炭素で火山を診る 二酸化炭素で火山を診る

 戦後最悪の火山災害となった2014年の御嶽(おんたけ)山(長野、岐阜両県)や、観光に大きな打撃を与えた翌年の箱根山(神奈川、静岡両県)の噴火。いずれも前兆を捉えにくい「水蒸気爆発」というタイプの噴火だった。地下から放出される二酸化炭素でこれを事前に察知しようと新たな試みが始まっている。(原田成樹)

二酸化炭素が急増

 噴火はマグマ自体が噴出する「マグマ噴火」、マグマが地下水などに直接触れて起きる「マグマ水蒸気爆発」、地下水が急激に温められて起きる「水蒸気爆発」の3タイプがある。水蒸気爆発はマグマの上昇を伴わないことが多く、地殻変動などで前兆をつかむのが難しい。御嶽山も噴火警戒レベル1の段階で突然、噴火した。

 火山ガスの専門家である東海大の大場武教授(火山化学)は箱根山の噴気に含まれる水蒸気や二酸化炭素、硫化水素などのガス成分を13年から毎月1回、測定してきた。

 箱根山では15年4月下旬に群発地震が始まり本格的な活動に移行。地震は5月初旬に急増し、気象庁は噴火警戒レベルを1から2に引き上げ、6月下旬に噴火が起きた。

 測定したガスを分析したところ、群発地震が始まる2日前まで変化はなかったが、地震の急増後は硫化水素などに対する二酸化炭素の比率が顕著に増加していた。群発地震が始まったころにガスの状態が急変した可能性がある。

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