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【カヌー薬物混入】前代未聞の事件はこう起きた 後輩から慕われたベテランが愚行に走った背景とは…

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【カヌー薬物混入】
前代未聞の事件はこう起きた 後輩から慕われたベテランが愚行に走った背景とは…

2010年のアジア大会で獲得した銅メダルを手にする鈴木康大。東京五輪代表争いの焦りからライバルを蹴落とそうと許しがたい行為に及んだ=2010年12月9日 2010年のアジア大会で獲得した銅メダルを手にする鈴木康大。東京五輪代表争いの焦りからライバルを蹴落とそうと許しがたい行為に及んだ=2010年12月9日

 スポーツ界で前代未聞な事件が発生した。ライバルのペットボトルに禁止薬物を混入し、ドーピング違反で選手生命を危うくしたというものだ。選手は清廉潔白であることが大前提のスポーツ界を根底から揺るがしかねない恥ずべき行為に衝撃が走った。

 2020年東京五輪を目指していたカヌー日本代表候補、鈴木康大(やすひろ、32)=福島県協会=がライバルの小松正治(25)=愛媛県協会=の飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤メタンジエノンを混入させたことが1月9日、明らかになった。鈴木はさらに、2010年ごろから自分よりもランク上位の選手5~6人に対し、カヌーを漕ぐためのパドルにヒビを入れる嫌がらせや練習器具を盗むなどの違法行為を働いていたことも発覚。爽やかな笑顔と礼儀正しい言動を知る関係者は「そういうことをする人間ではないのに…。五輪に出たいという焦りがあったのか」と、その二面性に驚きを隠せずにいる。

 ■後輩に慕われた長距離の第一人者

 「自分がカヌーを始めたころからトップ選手で憧れだった。代表チームに入ってから仲良くしてもらって、いい先輩だった…」。被害にあった小松は鈴木の印象をこう振り返った。陽性反応が出て最初に相談をしたのも鈴木で、プライベートでの仲の良さがうかがえる。昨年の世界選手権にも出場した32歳のベテランは、小松だけでなく「ヤスさん」と呼ばれ多くの後輩たちから慕われてきたという。

 地元の千葉でカヌーを始めた鈴木は、小学4年生のときに全国小学生大会で優勝。中学時代にも全国中学生大会2連覇を果たすなど、早くから注目を集めてきた存在だった。立命館大、滋賀レイクスターズと進み、日本代表として世界選手権やアジア大会に出場。カヤックシングル(1人乗り)1000メートルでは日本選手権で優勝を果たすなど、長距離界では第一人者だった。

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