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【国際情勢分析】汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

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【国際情勢分析】
汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP) 2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP)

 アフリカでは、暴力を持って政敵を完膚なきまでにたたきのめしたり、強権支配の下で私腹を肥やしつつ同族支配をもくろんだりする事例がしばしばみられる。

 先に挙げた民衆の恥じらいのなさや自分本位の考え方、あるいはルール無視の姿勢が、「長いものには巻かれろ」式に多くの人を権力追従へと駆り立て、その結果として長期にわたる権力側の横暴を許してしまう風土を助長している面があるように思う。ジブチも例外ではないようだ。おじのグレド氏に続いて大統領職に就いたゲレ氏が1999年から権力を握り続け、2010年の憲法改正で大統領の再選制限が撤廃されている。

アフリカの強権を象徴

 1980年のジンバブエ成立以来、約40年にわたってトップに君臨してきたムガベ大統領(93)は、アフリカの強権指導者の象徴だった。17年11月、辞任に追い込まれる致命傷になったのも、浪費癖から「グッチ・グレース」の異名を取る妻、グレース氏(52)に大統領の座を引き継がせようとしたことだった。

 ムガベ氏が11月上旬、後継候補と目されていた第1副大統領のムナンガグワ氏を解任したのを受け、同氏と黒人解放運動の時代から親密な関係にあった司令官を擁する国軍が、ムガベ氏を自宅軟禁下に置いて事実上のクーデターを起こした。

 アフリカ連合(AU)は「クーデター」という言葉に極めて敏感だといわれ、“ムガベ後”の国政への影響を考慮した国軍は、「今回の動きはクーデターではない」と頑強に否定し続けた。軍は終始、統制の取れた動きをみせ、ムガベ氏サイドにつけ込む隙を与えなかった。辞任の意思を示さないムガベ氏に怒った群衆が自宅に押しかけようとした際には、軍が群衆を押しとどめて混乱を避けたとされる。

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