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【国際情勢分析】汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

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【国際情勢分析】
汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP) 2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP)

 2017年12月中旬、アフリカ東部ジブチに出張したときのことだ。エチオピアの首都アディスアベバで飛行機に乗る際に預けた荷物が到着せず、3日間にわたって着の身着のままで過ごした。翌日に出国が迫った日の午後、たまらず空港に行って係官の許可を得て自分で探したら、所有者不明の荷物を集めた場所に記者の荷物もちゃんと届いていた。

 連絡もしてこない杜撰(ずさん)さに閉口したが、驚いたのはその後だ。「空港で預かっていたのだから」と、ある職員が左手を差し出してきた。金をよこせというのだ。文句を言っていたら、上官が来てその場をとりなした。

 その直後の荷物検査で、税関職員の女性が荷物の中からハリウッド映画のDVDを見つけると、小躍りしながら言った。「1枚100ドルの関税がかかる」

 同行していた宿泊先のホテルの運転手が近寄ってきて、何事か話すと、なぜか一銭も払わずに通過できた。運転手は「彼女は私の親類なので許してもらえた」と言った後、「私のおかげで金を払わずに済んだのだから」と、やはり手を差し出してきた。

責任の一因は民衆にも

 ジブチの1人当たり国民総所得は推定約1800ドル(約20万円)。中心部を離れれば土の上に細い木やとたんで支えただけの粗末な住戸が立ち並んでいる。お金が欲しい気持ちは分からないでもない。

 しかし、ちょっと垣間見ただけでも、あきれるほどのコネ社会であり賄賂大国だと痛感する。行き過ぎた官僚制度にも弊害があるが、役人の親類が居合わせたか否かで関税が変わるようでは、おちおち商売もできまい。

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