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【赤字のお仕事】「鐘」も「鍾」も一緒に簡略化 簡単じゃない簡体字

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【赤字のお仕事】
「鐘」も「鍾」も一緒に簡略化 簡単じゃない簡体字

「鐘」と「鍾」の中国簡体字。日本の漢字に置き換えないと分からない 「鐘」と「鍾」の中国簡体字。日本の漢字に置き換えないと分からない

 明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。

 私は元旦には二日酔いのため、寝正月を過ごしておりました。

 などと「元旦は1月1日の朝のことだから、正しくは元日だ!」と校閲部員全員から全力でツッコミを入れられそうな報告から始めてみました。

 (「少々気が早い話題ですが… 『元旦の朝から』ってやはり変?」《【赤字のお仕事】2017年11月19日》で「元旦」「元日」の話に触れています)

 先日、私の担当面で「鐘」という姓の中国人の話題が出てきました。調べても特に問題なさそうだったので、そのままにしておきました。

 しかし、しばらくすると別の部員から、この姓の漢字は「鐘(かね)」ではなく、本当は「鍾(しょう。鍾乳洞の鍾)」ではないか、と指摘を受けたのです。

 中国では「簡体字」といって、元の字を簡略化した漢字を採用しています。

 例えば「漢字」の「漢」を簡体字で書くと「●(=河の可を取る(さんずい))」に「又」とかなり省略された字になります。

 先ほどの「鐘」と「鍾」は、漢字のつくりが似ていて混同されがちだったため、中国ではまとめて一緒の字に簡略化されたということです(画像参照)。

 ですから「鐘」でも決定的な間違いというわけではなかったのですが、弊社の『産経ハンドブック』に掲載されている「簡体字の取り扱い欄」には、この字は姓も名も「鍾」に置き換えるのが普通との記載がありました。

 中国ではかなり多い姓で、元をたどると「鍾」が一般的のようでした。

 これよりも注意しなければならない字もあります。

 「叶」という姓の場合です。

 日本でも普通に使っている漢字ですから(有名な「姉妹」がいらっしゃいますね)、簡体字の知識がないと、こういう名前の人もいるのかなと思ってしまいます。

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