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【iRONNA発】老後の性 性的貧困の「無艶社会」とどう向き合う 坂爪真吾

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【iRONNA発】
老後の性 性的貧困の「無艶社会」とどう向き合う 坂爪真吾

増加する高齢者は性的貧困の「無艶社会」とどう向き合うべきなのか(写真はイメージ) 増加する高齢者は性的貧困の「無艶社会」とどう向き合うべきなのか(写真はイメージ)

 「この1年間に性交をしたいと思ったことはどれくらいあるか」という質問に対する回答は、「願望があった」「たまにあった」を合わせると、配偶者のいる60代女性は42%、70代女性は33%に達する。単身者の場合も、60~70代女性の32%が性交への願望を抱いている。

 高齢期の性を充実させるために必要なのは「性に関する自分なりのパートナーや居場所を作ること」だといえる。どのような場所で出会った相手であっても、どのような形の存在であっても、死生観ならぬ「私性観」=性に対する自分なりの価値観と行動原理に基づいて探し当てたパートナーや居場所であれば、自分を納得させることができるはずだ。

 たとえ他人や世間からみて眉をひそめられるような状態、滑稽な状態に見えたとしても、誰を(何を)パートナーや居場所として選ぶかを決めるのは、あくまで自分自身。「私の性は、私が決める」という性の自己決定原則は、生涯を通して不変なのだから。

「蜘蛛の糸」

 高齢者の性を「あってはならないもの」として否定的に捉えるのではなく、人間らしく生きる上で「あって当たり前のもの」として肯定的に捉え、最低限度の性の健康と権利がきちんと守られるような仕組みを作っていくこと。これから「超」超高齢社会を迎えるにあたって、私たちの社会に求められていることは、この一点に尽きる。

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