産経ニュース

【赤字のお仕事】海「に臨む」ホテルから遠く外海「を望む」 「のぞむ」の使い分けは助詞に注目も…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【赤字のお仕事】
海「に臨む」ホテルから遠く外海「を望む」 「のぞむ」の使い分けは助詞に注目も…

 以前、「日本軍占領下の慰安婦を象徴するフィリピン人女性像がマニラに設置された」という記事の書き出しの部分に「フィリピンのマニラ湾を臨む遊歩道」という箇所があったのですが、この中のある漢字の使い方について、他の部署から指摘、問い合わせがありました。

 「マニラ湾を臨む」の「のぞむ」は、「望む」という表記がいいのでは?というものでした。

 うーん、迷った時は、弊社の用語集『産経ハンドブック』を見なければ…。掲載されている「のぞむ」の「臨」「望」の使い分けを見てみます。

 「臨」の項目には、〔臨機、臨場〕という語義説明が載っていました。

 「臨機」の用例としては、《危機に臨む、機に臨み変に応じて、その場に臨んで》などが挙げられています。国語辞書では、場合・機会などに向かいあう、その場所に行く、というような意味も書いてあります。

 実際の紙面から拾ってみると、「日本相撲協会の臨時理事会に臨む貴乃花親方」「(全日本フィギュアスケートの)公式練習に臨む宇野(昌磨選手)」などがありました。

 もう一つの「臨場」という語義の用例には、《海に臨んだホテル》。目の前にする、面する、といった意味で使われます。 

 一方、「望」の項目の語義説明をみてみると、〔希望、望見〕とあります。

 掲載されている用例のうち《成功を望む、多くを望まない、高望み、望みがない》は、「望み」「希望」などを表したい場合です。

続きを読む

「ニュース」のランキング