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【法廷から】サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

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【法廷から】
サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町 湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町

 湯本被告は公判前、精神鑑定を受け、他者とのコミュニケーションに支障をきたす自閉症スペクトラム障害と診断された。精神科医は「(幼少期に母の愛情を受けられなかった)母性の欠如と人間関係の一貫性の欠如が見られる」とし、「40年も(精神的に)引きこもっていたわけだから、自閉症の症状は軽くない」と指摘した。判決理由で鈴木裁判長は「被告人はひたすら我慢し続け、怒りや恨みをため込んでいたことなどが犯行の原因」「犯行に至る経緯に障害が相当程度影響を及ぼした」と弁護側の訴えを認めた。

 すべてを言い渡した後、裁判長は静かに語りかけた。

 「これまでの人生、我慢の連続で辛かっただろう。それでも、亡くなった母の人生も振り返ってほしい」。ジャージー姿に坊主頭の湯本被告は、黙ったまま、深く一礼を返した。

                  (前橋支局 住谷早紀)

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