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【法廷から】サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

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【法廷から】
サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町 湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町

 「ごめんなさい」「新しいのを買うから」。母親の断末魔の声を被告は覚えている。しかし、手は緩めなかった。気がつくと、母親は台所の床に倒れ、息絶えていた。

 冒頭陳述などで、詳しい犯行状況の説明を聞いた湯本被告は、起訴事実を認めた上で、語った。

 「罪悪感はあった。ただ、安らいだ気持ちも同時にあった」

 原因は母性の欠如と人間関係の一貫性の欠如

 犯行から3日間、遺体はそのままにして、過ごした。母親の携帯の着信音が何度か鳴った。「死んで償おう」。手首に刃物を当てたが、痛くてためらい、首を吊ろうとしたが、苦しくてやめた。

 「1人でいられるような『隅っこ』がほしい」という遺言は、このとき、書いた。そして、ストーブの灯油をまき、火をつける。

 5歳から育った祖母の家は、ほぼ全焼したが、途中で熱さに耐えきれず、2階のベランダから飛び降りた。

 「母を殺しました」。救急搬送される車内で、そう告げた。

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