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【法廷から】サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

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【法廷から】
サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町 湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町

 決定的だったのは25年3月、祖母が介護施設に入り、母との2人暮らしが始まったことだった。土地を貸すなどして得ていた月15万円ほどの収入は母親が握り、祖母から受け取っていた月1万円ほどの小遣いもなくなり、母親は1円も被告に渡さなかった。被告側弁護士によると、湯本被告は貯めた小遣いと叔母から受け取った5万円で犯行までの約3年半、細々と食いつないだという。

 きっかけはずさんな料理と笑い声

 家事の担い手がいなくなり、放置された食べ物にカビがはえ、信じられないことに母親は浴室に排泄したこともあったという。後始末で腹をたてても、口を開くことはない。黙って処理するうちに、被告の中の負の感情が膨らんでいったとみられる。

 それが、一気に爆発したのは昨年11月18日の午後、きっかけは母親のずさんな料理だった。母親は、よくガスコンロの上に薄い餅網を置き、その上で魚を焼いた。魚の脂で網もコンロも脂やススだらけになるが、後片付けもしない。片付けは被告の役だったが、この日は16日から3日連続の魚料理で、いずれの日もサンマだった。

 午後1時ごろ、もうもうと煙が上がる中、「焼いている最中に(母親の)笑い声が聞こえた。絶対的な怒りを感じた」。自室にあったジャージーのひもを手に背後から近づき、首にかけた。

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