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【法廷から】サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

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【法廷から】
サンマ焼く母の首を絞め放火 捨てられ、40年引きこもったという男の「我慢の連続」

湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町 湯本被告が母親を絞殺、火を放った自宅。内部はほぼ全焼した=平成28年11月21日、群馬県高崎市棟高町

 「なぜ育ててくれないのか」。父も母もいない境遇に、物心ついた頃、浮かんだ言葉を湯本被告は、法廷でも吐きだしている。

 こんな幼少期を経て内気な少年になった被告に、祖母も「高校くらいは行け」と地元の農業高校進学を進めた。だが、なじめず半年で退学。在学中に経験したアルバイトも「人と接することができない」と1日でやめている。社会に順応できず以後、犯行までの25年間、働かず、外出は買い物程度で家に引きこもる生活が続いた。

 母、帰る「絶望感を感じた」

 平成11年、出奔した母親が突然、実家に戻った。22歳になっていた湯本被告には衝撃だった。すでに祖父は亡くなり、祖母と2人暮らし。母を名乗る中年女性は、ただの「記憶にない人」で、「突然、現れ、ショックで絶望感のようなものを感じた」。

 しかも「身勝手で、自分のことしかやらない」(湯本被告)母親は、アルバイトのチラシを配らず家に持ち込み散乱させるなど「好き放題に汚した」(同)。きれい好きな被告は反発したが、母親と衝突したのは祖母だった。もともと「反抗的で社会性がない」(親族)母親は、実家に戻ってからも祖母と、しばしばぶつかり、15年には、祖母をいたぶる母親の顔を被告が殴打し続け、傷害容疑で逮捕されている(執行猶予付き判決)。「(直木は)私をかばったんだ」。後に祖母は親族に語り、被告を擁護したが、事件後、被告は母親と一切、口をきかなくなった。

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