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「会社の法律は俺」…残業代不払い「ブラック企業」、長時間労働当たり前のエステ業界

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「会社の法律は俺」…残業代不払い「ブラック企業」、長時間労働当たり前のエステ業界

運営会社に残業代の支払いを求め提訴し、会見に臨むエステティックサロンさくらのエステティシャンら=東京都千代田区 運営会社に残業代の支払いを求め提訴し、会見に臨むエステティックサロンさくらのエステティシャンら=東京都千代田区

 約1年8カ月勤めているという20代のエステティシャンは「休憩が取れないことがすばらしいとされていた。お客さまがそれだけ入っているということだから」と打ち明ける。別の20代の元エステティシャンも「技術を学んでいる、教えてもらっているという意識が強く、(厳しい労働環境について)そういうものだと思っていた」と話す。

業界全体の問題は?

 エステ・ユニオンは「こうした厳しい労働環境はエステ業界全体で行われてきた」と今回の事例が特別ではないと強調。その上で「業界全体で少しずつ改善はされてきている。しかし、まだ遅れている部分も多い」と指摘する。

 ユニオンではこれまで、「エステティックTBC」や「ミュゼプラチナム」などの大手から中小エステサロンまで従業員の労働環境改善に取り組み、「たかの友梨ビューティクリニック」のように、労使の話し合いが奏功して働きやすい職場に生まれ変わった例もある。

 果たして、「エステティックサロンさくら」も同様に従業員が働きやすい会社となるのか。同社はこれまでに2度、労基署の是正勧告を受けているが、厚生労働省によると「是正勧告は企業に自主的に改善を促すために行っている。粘り強く指導していくが、重大、悪質なものは書類送検することもある」という。

 7人は残業代として総計1500万円を求め、東京地裁で係争中。会社側はこの件について「裁判の中で話し合いをしていく」としており、裁判の行方が注目される。

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