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【正論12月号】米大統領から頼りにされる指導者 兄・安倍晋三の外交戦略が日本を守る 岸信夫

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【正論12月号】
米大統領から頼りにされる指導者 兄・安倍晋三の外交戦略が日本を守る 岸信夫

首脳会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と安倍晋三首相=11月6日午後1時32分、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 首脳会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と安倍晋三首相=11月6日午後1時32分、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

 また岸は、日本政府として戦後最初のODAを実施した首相です。まだ貧しかった日本は名誉にかけてもODAを出したいと考えました。この時それを受けてくれた国が、貴国、インドでありました。このことも、祖父は忘れておりませんでした。 

 私は皆様が、日本に原爆が落とされた日、必ず決まって祈りを捧げてくれていることを知っています。それから皆様は、代を継いで、今まで四頭の象を日本の子供たちにお贈りくださっています。 

 ネルー首相がくださったのは、お嬢さんの名前をつけた「インディラ」という名前の象でした。その後合計三頭の象を、インド政府は日本の動物園に寄付してくださるのですが、それぞれの名前はどれも忘れがたいものです。 

 「アーシャ(希望)」、「ダヤー(慈愛)」、そして「スーリヤ(太陽)」というのです。最後のスーリヤがやって来たのは、2001年の5月でした。日本が不況から脱しようともがき、苦しんでいるその最中、日本の「陽はまた上る」と言ってくれたのです。これらすべてに対し、私は日本国民になり代わり、お礼を申し上げます》 

 祖父、岸信介とインドとの縁が深いというパーソナルな環境ももちろんあっての演説であることは確かですが、通り一遍の言葉ではなく、自分の言葉、それも具体的な中身ある話をまとめた、格調ある心のこもった演説だと思います。この演説はインドの首相や国会議員、インド国民からも絶大な支持を得ました。日本への支持や理解が進んだことは確かですが、十分な準備がなければ、なかなかこうした演説はできないと思うのです。 

国難のなかで

 日本は紛れもなく、今国難に立たされています。北朝鮮は金正恩体制のもとで、核ミサイル開発を加速させ、日本のみならず、国際社会の大きな脅威となっています。 

 日米安保条約には日本の防衛義務をアメリカが負う旨が書かれています。しかし実際にはアメリカが攻撃を受けずに、日本への攻撃がなされている状況の場合、アメリカが自らを危険にさらすような反撃を本当にやるのかどうか。条約にはやると書いていますし、折に触れてそのことは確認されてもいます。問題は、それでも本当にそうなるのか、常に日本はこの一抹の不安を抱えているわけです。  

 北朝鮮の核開発は決して今始まった話ではありません。金日成、金正日、そして金正恩と三代に及ぶ金ファミリーのもとで、一貫して進められてきたものです。  

 こうしたなか北朝鮮との「対話」が重要だという意見はこれからも出てくると思われます。そのさい私たちはこれまで国際社会で何度も北朝鮮の核開発が俎上に乗せられて解決が模索されてきた経緯をしっかりと見据えて判断しなければならない。

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