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【正論12月号】米大統領から頼りにされる指導者 兄・安倍晋三の外交戦略が日本を守る 岸信夫

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【正論12月号】
米大統領から頼りにされる指導者 兄・安倍晋三の外交戦略が日本を守る 岸信夫

首脳会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と安倍晋三首相=11月6日午後1時32分、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 首脳会談を前に握手するトランプ米大統領(左)と安倍晋三首相=11月6日午後1時32分、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

 岸は重光葵外相の随行で訪米したさい、安保改定についてダレス国務長官から、けんもほろろに退けられたそうですが、諦めずにアイゼンハワー氏との関係をしっかり築き、日米安保条約の改定にこぎつけました。 

 「大統領や首相になると、嫌なやつとも笑いながら話をしなければならない。ところがゴルフだけは好きな相手でなければ一緒にやれないものだ」。これがアイゼンハワー氏がラウンド後に語った言葉だと言われています。 

 その祖父と同じ“ゴルフ外交”を安倍首相とトランプ大統領は就任早々行ったというわけです。二人は二十七ホールも楽しんだそうで、よくそれほど体力的に続いたと思います。  

 北朝鮮情勢が緊迫の度合いを増したときも二人の緊密ぶりを裏付けるような出来事がありました。二人による電話会議や電話会談です。普通、首脳同士の電話会談というのは、それほど頻繁に行われるものではありませんが二人は週に三回も意見を交わしました。安倍首相とトランプ大統領はもはや、電話したいときにかけられる関係になったのです。アメリカの大統領との間に事実上のホットラインをつくるほどの信頼関係を構築できたのは安倍首相が初めてです。 

心に響く名演説

 もうひとつ。安倍首相が相手の心をつかむことに実に卓越している点を指摘したいと思います。  

 トランプ大統領と初めて会ったとき娘のイバンカさんの娘さんのYOU TUBEの話から入ってとても和やかな雰囲気になったと聞きました。何気ない話ですが、人と会うに当たってどんな話から入るか、相当安倍首相は事前に勉強もして臨んでいるのです。 

 そうした事前の準備を尽くしていることは安倍首相の演説を読めば一目瞭然です。  

 例えば平成19年8月にインドを訪れた安倍首相はインド国会で「二つの海の交わり」というタイトルで演説しています。日本は当時、インド太平洋構想を掲げ、太平洋とインド洋という2つの海を連結する戦略的重要性、インドという国の重要性について演説しているのですが、その演説の最後をインドと日本との友情について語り、こう締めくくっているのです。 

 《インドと日本を結ぶ友情たるや、私には確信めいたものがあるのですが、必ず両国国民の、魂の奥深いところに触れるものとなるに違いありません。 

 私の祖父、岸信介は、いまからちょうど五十年前、日本の総理大臣として初めて貴国を訪問しました。時のネルー首相は数万の民衆を集めた野外集会に岸を連れ出し、「この人が自分の尊敬する国日本から来た首相である」と力強い紹介をしたのだと、私は祖父の膝下、聞かされました。敗戦国の指導者として、よほど嬉しかったに違いありません。

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