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【原発最前線】原発「運転ブランク」に規制委の委員長らが「恐怖」感じるワケ

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【原発最前線】
原発「運転ブランク」に規制委の委員長らが「恐怖」感じるワケ

「生きたプラント」体験が欠乏

 「プラントの停止が6年半以上継続していて、平成23年以降の新入社員は、動いているプラントの経験がない。社内では問題視している」

 11月22日の規制委臨時会合に出席した北陸電力の金井豊社長は、更田氏と同じ危機感を示した。同社の志賀原発2号機は安全審査中だが、原子炉建屋などの直下にある断層の活動性評価をめぐって審査が停滞している。規制委は電力会社幹部との意見交換を定期的に行っており、この日の会合では運転停止の長期化をめぐる対策がテーマの一つとなった。

 金井氏は対策として、志賀原発2号機の運転シミュレーターに、福島第1原発事故の教訓を生かした炉心損傷モデルを今年度中に追加して訓練を充実させ、職員の意識を高める取り組みなどを紹介。これに対し、規制委の山中伸介委員は「現場での実体験が必要では」と指摘した。金井氏によると、コロンビアの発電所と提携して職員が相互訪問したり、北陸電の火力発電所に職員を派遣し、運転管理の方法は違うものの「生きたプラント」を体験させたりと“苦肉の策”を講じているという。

 伴信彦委員が「運転員は不安を感じていないか」と尋ねると、金井氏は「不安という意味では、運転開始が現実のものとは認識しておらず、今の訓練をしっかりやることが仕事になっている」と述べた。

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