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【平成30年史 デフレの呪縛(4)】戦犯扱い、日銀のトラウマ 実体ないインフレにおびえ 物価「2%」の壁…反リフレ派台頭も

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【平成30年史 デフレの呪縛(4)】
戦犯扱い、日銀のトラウマ 実体ないインフレにおびえ 物価「2%」の壁…反リフレ派台頭も

 物価目標の達成が遅れ、大規模緩和の副作用も意識される中、市場関係者の間では「丁寧に説明いただくことで、予見性が高まり、市場の安定につながる」(生命保険協会会長の橋本雅博)と、出口戦略の議論を求める声が上がる。

 もちろん、デフレ脱却の責務は日銀だけにあるのではない。政府には成長力の強化策が求められ、民間企業も賃上げなど消費喚起に向けた努力が不可欠だ。景気が回復していても物価上昇が鈍いのは世界的な現象で背景には経済や社会の構造的な変化も指摘される。

 ただ、日銀がかじ取りを誤れば、デフレ不況に逆戻りしかねないのは、これまでと同じだ。

 「中央銀行は、常に変化する現実の世界と対峙(たいじ)する」。黒田がスイスでの講演で語ったように、日銀が現実を直視した効果的な政策を断行できるかが「デフレの戦犯」との汚名をそそげるかを大きく左右することになる。(敬称略)=おわり

 大柳聡庸、佐久間修志、臼井慎太郎、万福博之、米沢文が担当しました。

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