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【びっくりサイエンス】絶滅生物は生きていた 植物、昆虫、魚…喜んでばかりいられない

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【びっくりサイエンス】
絶滅生物は生きていた 植物、昆虫、魚…喜んでばかりいられない

79年ぶりに開花した「シマクモキリソウ」(国立科学博物館提供) 79年ぶりに開花した「シマクモキリソウ」(国立科学博物館提供)

喜ぶだけでは無意味

 2010年には、かつて秋田県の田沢湖だけに生息していたが、水質悪化などの影響で1940年以降に絶滅したとされてきた日本固有の淡水魚「クニマス」が、山梨県の西湖で生息しているのが確認され、明るいニュースとなって全国を駆け巡った。

 また琉球大などの研究チームは今年8月、長崎県・対馬でカワウソ1匹の映像を撮影したと発表。1979年に高知県須崎市で目撃されたのを最後に絶滅したニホンカワウソではないかと日本中で話題を呼んだ。こちらは環境省の緊急調査が行われ、「ニホンカワウソである可能性は低い」と結論づけられたが、失われた種に対する日本人の関心は実に高い。

 だが、杉山客員教授は「絶滅したと思っていた種について『いた』『いない』と一喜一憂するだけでは意味がない。なぜいなくなったのか、危機的状況に追い込まれた理由をきちんと検証しないかぎり、種の絶滅は止まらない」と指摘している。(科学部 伊藤壽一郎)

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