産経ニュース

【平成30年史 デフレの呪縛(2)】物流危機…社長も給料半分 バブル崩壊で一変、コスト増重く

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【平成30年史 デフレの呪縛(2)】
物流危機…社長も給料半分 バブル崩壊で一変、コスト増重く

 だが平成3年のバブル崩壊後は物流業界を取り巻く環境は一変する。国内景気の低迷や国際競争の激化を背景に、荷主の製造業や流通企業は「国際競争力の強化」という大義名分の下、物流コストの削減を強く求めるようになった。

 日銀の「企業向けサービス価格指数」によると、22年を100とする過去約30年の道路貨物輸送の運賃指数は、4年の106をピークに低下し、17年の99・5まで落ち込んだ。デフレが続く中、トラック運転手の月給も一貫して下がり続けてきた。

 大きくあおりを受けたのは中堅・中小の運送事業者だった。「約15人いた従業員の給与を守るため、娘が進学する時期に、自身の給料を半分以上減らさなくてはならなくなった」。保有トラック数が10台弱の都内運送業者の社長は、厳しい時代を語る。

 荷主の要求に加え、石油価格の高騰や環境規制の対応コスト増も重くのしかかった。この運送会社は営業利益が大幅に低下。社長は家族に頭を下げた。

 「会社を残さないと家族の生活が維持できない。すまない」

                 ■ ■ ■

続きを読む

このニュースの写真

  • 物流危機…社長も給料半分 バブル崩壊で一変、コスト増重く

関連ニュース

「ニュース」のランキング