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【赤字のお仕事】なかなか消えない「膨脹剤」

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【赤字のお仕事】
なかなか消えない「膨脹剤」

 食品の原材料名などの表示を見ていると、「膨脹剤」という文字に遭遇することがある。「膨張剤」ではなく「膨脹剤」と書かれている。私の印象としては、「膨張剤が多数派だが、膨脹剤も結構見かける」といったところだ。2文字目に「弓」と「月」の違いはあるが、どちらも同じ意味だと思う。「脹」は平成22年に常用漢字表から外されており、一般的には忘れ去られる運命にある。しかし食品表示から姿を消す気配はない。

 いろいろ調べてみたところ、平成27年に定められた内閣府令「食品表示基準」が見つかった。その「別表」によると、「膨張剤」の表示方法としては、「膨張剤、膨脹剤、ベーキングパウダー又はふくらし粉」という4種類の表記が示されている。「膨脹剤」という表記は、公に認められているということだ。

 現行基準制定の前には、「食品衛生法第19条第1項の規定に基づく表示の基準に関する内閣府令」というものがあった。これは平成23年に定められており、「膨脹剤」の表示方法として、「膨脹剤、膨張剤、ベーキングパウダー又はふくらし粉」が示されていた。現在の府令と同じことが書いてあるように見えるが、よく見ると「張」と「脹」の順番が入れ替わっている。おそらく常用漢字表の改定に伴う見直しがあったのだろう。

 現行基準制定に伴って定められた消費者庁通知「食品表示基準について」を見てみる。「別添 添加物1-4」の中に、「14 膨脹剤」という項目がある。

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