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【岡部伸の新欧州分析】EU離脱交渉が現代版「英仏戦争」の様相に 英国の前に立ちはだかる仏出身交渉官

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【岡部伸の新欧州分析】
EU離脱交渉が現代版「英仏戦争」の様相に 英国の前に立ちはだかる仏出身交渉官

第6回交渉が行われたブリュッセルで11月10日、記者会見するEUのバルニエ首席交渉官(右)と英国のデービスEU離脱担当相(AP) 第6回交渉が行われたブリュッセルで11月10日、記者会見するEUのバルニエ首席交渉官(右)と英国のデービスEU離脱担当相(AP)

 オランダやフランス、ドイツの選挙では「反EU」の大衆迎合政党は支持されなかった。英国に続く新たな離脱の動きは出ていない。制裁の意味で英国を追い詰めなくとも、遠心力は働かない。英国のみならずEUにも歩み寄るだけの度量を見せてほしい。(ロンドン支局長)

ミシェル・バルニエ 1951年、仏東部イゼール県生まれ。名門のパリ高等商業学校(ESCP)卒。27歳で共和国連合(現・共和党)から国民議会議員に初当選。欧州問題担当相、外相などを経て、2010年に欧州連合(EU)の欧州委員会委員に就任。16年から英国のEU離脱問題をめぐるEU側首席交渉官。

英国のEU離脱問題 2016年6月、英国がEUから離脱するべきか残留するべきかを問う国民投票が行われ、約52%が「離脱」を支持した(投票率約72%)。この結果を受け、当時のキャメロン首相が辞任し、メイ政権が誕生。メイ首相は6月、離脱交渉に向けた政権基盤強化のためとして総選挙を実施したが、与党・保守党は過半数割れした。英国のEU離脱は、英国(Britain)と「離脱」を意味するexitを合成した「ブレグジット(Brexit)」とも呼ばれる。

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