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【赤字のお仕事】少々気が早い話題ですが… 「元旦の朝から」ってやはり変?

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【赤字のお仕事】
少々気が早い話題ですが… 「元旦の朝から」ってやはり変?

 「元旦の朝から、年賀状が配達されました」

 という表現をよく聞いたりしませんか?

 しかし、弊紙の用字用語集『産経ハンドブック』上では、ルール違反です。実際の記事では、以下のように書き換えることになっています。

 「元旦から、年賀状が配達されました」

 「元日の朝から、年賀状が配達されました」

 というのも、この「元旦の朝」がいわゆる「重言(じゅうげん)」にあたるからです。

 「重言」とは、《同じ意味が含まれている言葉を、おもに口頭語で意味の重複に気づかず重ねて使う言い方。じゅうごん。例、「うしろへバックする・…石を投石する」など》(『新明解国語辞典』第7版、三省堂)のことです。

 意味の重複を避けるために『産経ハンドブック』では、

×元旦の朝<重言>→元旦、元日の朝

(注)「旦」は「夜明け、朝」の意なので「元旦の夜」も誤用。

 と規定してあります。

 ところで、「元旦」の「旦」の文字を改めて、漢和辞典などで見てみると、

 《象形指事。日(ひ)が、一(地平線)より現れ出るさまを表す。…太陽が地平線からはじめて現れる時分、早朝の意》(『角川 大字源』、角川書店)

 とあります。

 「旦」という漢字が、地平線から日(太陽)が昇ってくるところを表しており、そこから「早朝」の意味を持つようになったことがわかります。

 この字が、「山」「川」「月」と同じように、物の形を点や線で表した「象形文字」、「一」「二」「上」「下」「末」など数量や位置などの抽象的な概念を字形の上に表す「指事文字」の双方に該当すると前述の漢和辞典にはありますが、そこまで詳しく知らずとも、字の持つ「イメージ」は湧いてきます。

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