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【男性不妊治療の現場から】「乏精子症」の男性は言った「ぼくと結婚しなければよかったね」加齢で精子DNA配列にミスも

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【男性不妊治療の現場から】
「乏精子症」の男性は言った「ぼくと結婚しなければよかったね」加齢で精子DNA配列にミスも

男性の年齢と相手の女性が妊娠するまでの期間 男性の年齢と相手の女性が妊娠するまでの期間

 「ぼくと結婚しなければよかったね…」

 自分の気持ちをあまり話すことのない正治さんがつぶやいたことがあった。

 「この人に治療のつらさを言ったらいけないな」

 恵子さんは、気持ちにふたをしてしまった。男性側に原因があることで、夫婦で気持ちを分かち合うことが難しかった。

 正治さんの親族が集まった場で追い詰められたこともあった。

 「早く子供を作れ」「子供の作り方を知らないのか」

 正治さんは何も言わなかった。寡黙な人だと分かって結婚したが、「なんで私だけ言われるのかな」と落ち込んだ。

 治療が終わったいまは思う。

 「男性不妊について広く社会が知ったら、男女ともに治療しやすくなるのではないでしょうか」

男らしさというブレーキ

 製薬会社メルクセローノ(東京都目黒区)は、不妊治療を経験した男女267人から、治療時のパートナーのサポートについて聞いた。「なかった」との回答は男性は1・5%だったが、女性は12・1%と10ポイント以上高かった。

 「妊活に疲れたら、開く本」(主婦の友社)の著者で、東京ハートクリニックの生殖心理カウンセラー、平山史朗さんは「子供が欲しい思いは共通でも、それに対する努力やエネルギーのかけ方が男女では違うことが多い」と分析する。

 女性は、治療法があるなら頑張りたいと考える傾向にあるが、男性は検査を受けること自体に恐れを持ってしまいがちだという。

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