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【男性不妊治療の現場から】少ない専門医、進まぬ受診「男性も不妊の当事者」

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【男性不妊治療の現場から】
少ない専門医、進まぬ受診「男性も不妊の当事者」

男女の不妊原因 男女の不妊原因

 厚労省研究班の調査では、不妊治療を経験した男女333人のうち本人かパートナーが精液検査を受けたことがあると答えた人は297人で約9割にのぼるが、男性72%、女性81%が「産科・婦人科」で受けている。「泌尿器科」は男性21%、女性10%にとどまる。

 研究班の湯村代表は「不妊治療施設で男性不妊外来がない場合、精索静脈瘤は見逃されてしまう可能性もある。もし、精液所見が悪ければ、一度泌尿器科を受診してほしい」と話す。

 なお、調査では男性の検査は、半数近くが「女性の検査が終わってから」と答えているが、湯村代表は「男性の検査や治療を後回しにしているうちに、女性の年齢が上がると妊娠しづらくなってしまう。男女同時進行で診療したほうがいい」と提言する。

 男性の原因が分かれば、すぐに体外受精という選択をしないですむ可能性も出てきて、女性の精神的・身体的負担の軽減や治療費削減につながるということだ。

男性も不妊治療の当事者

 精索静脈瘤の診断は、酒井さんを変えた。

 「これまでは、あくまでも“妻のサポート”という意識がどこかにありました。でも、自分も“不妊治療の当事者”だ、という思いが強くなりました」

 運動や食事など生活習慣の改善にも励んだ。不妊治療を続け、今年3月、長男が誕生した。

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