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性的意図なくても強制わいせつに!? 最高裁大法廷が約半世紀ぶりに判例変更へ

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性的意図なくても強制わいせつに!? 最高裁大法廷が約半世紀ぶりに判例変更へ

最高裁で審理されている強制わいせつ事件 最高裁で審理されている強制わいせつ事件

 似た例が通貨偽造罪だ。刑法は「行使の目的で、通用する貨幣、紙幣または銀行券を偽造し、または変造した者は、無期または3年以上の懲役に処する」と規定。通貨の偽造という「行為」と「故意」に加え、行使の目的という「主観」を求めている。

 ただ、通貨偽造罪が「主観」を条文に明記しているのに対し、強制わいせつ罪は明文ではなく判例によって「性的意図という主観が必要」と解釈されてきた。

 ベテラン裁判官は「強制わいせつの場合、被告に性的意図があってもなくても、体に触るなどの行為をしていることに違いはないわけだから、一般的な理解が得にくい」と話す。

 実際、今回の被告について1審神戸地裁判決は「犯人の性的意図の有無によって、被害者の性的自由が侵害されたか否かが左右されるとは考えられない」とし、最高裁判例は「相当ではない」と判断。同罪の成立を認め、2審大阪高裁判決も支持した。

 一方、仮に判例変更をするとしても、最高裁の言及の仕方によって、影響範囲は異なってくる。注目の判断は11月29日に示される。

強制わいせつ罪 13歳以上の人に暴行・脅迫をしてわいせつな行為をした、または、13歳未満の人にわいせつな行為をした場合に成立する。法定刑は6月以上10年以下の懲役。暴行・脅迫は「被害者の意思に反して」程度でよいとされる。

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