産経ニュース

【ソウルから 倭人の眼】スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ソウルから 倭人の眼】
スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ

10月13日、韓国南部・釜山に入港した米原子力潜水艦ミシガン。北朝鮮による脅威の最前線にあるとの意識もあいまって、米国から軽視されているのではないかとの不満につながっている(ロイター) 10月13日、韓国南部・釜山に入港した米原子力潜水艦ミシガン。北朝鮮による脅威の最前線にあるとの意識もあいまって、米国から軽視されているのではないかとの不満につながっている(ロイター)

 加えて、韓国メディアが気にしているのは、中国よりも日数が少ないことではない。日本よりも少ないことだ。韓国メディアは「トランプ大統領の滞在日程をめぐって、韓日間で水面下の外交戦が繰り広げられていたが」(朝鮮日報)と報じているが、何も日本政府は韓国と外交戦をした訳ではない。韓国が勝手に「日本と戦った」(朝鮮日報)と思い込んでいるに過ぎない。

 一日本人として個人的には、韓国よりも滞在時間が長かろうが、短かろうが、別に気にはならない。だが、韓国側からすれば日本がからむ今回もそれでは気が済まないようだ。

また「日本に後れをとった」

 案の定、この複雑な心境を素直に吐露した記事が韓国紙に掲載されている。

 「日本と比較すれば全体の日程が貧弱に見えるのは事実だ。韓国と日本は国力に差がある。どんな国であれ日本をより重視するしかない。だが、今は北朝鮮の核問題で韓国ほど切迫した国はない。それほど切迫していない日本が切実に米日同盟強化のために奔走しているのに、われわれはそれに及ばない。米国大統領の韓日訪問の内容がこのように違うことは、国力の差以前に、外交力と切実感の違いだ」(朝鮮日報20日付の社説)

 こうした「日本に後れをとった」「差をつけられた」といった独特の思いは、今に始まったことではない。トランプ政権発足前から韓国ではメディアを中心に何度も見られた。

 トランプ氏が大統領に当選した昨年11月、韓国は朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時、現在は刑事被告人)の友人で女性実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑が発覚したばかりで、国を挙げての大騒ぎだった。今年6月末の文在寅大統領による初訪米まで、外交の空白は事実上、8カ月も続いた。

 そんな中、日本の安倍晋三首相は、就任前のトランプ氏からニューヨークの自宅に招かれ、就任後の2月には、いち早く訪米し首脳会談を行った。それも、トランプ氏の別荘で一緒にゴルフを楽しむというオマケ付きだ。

やはり根底には「安倍憎し」

 この安倍首相のトランプ氏への接近ぶりは、韓国メディアでも複雑な思いを込めて繰り返し報じられた。

 報道には、韓国が外交の空白状態である中、自由自在に米新政権との関係を緊密化させる日本への一種の嫉妬やもどかしさが、嫌と言うほどにじみ出ていた。しかも、韓国メディアが数年にわたり「極右」と呼び忌み嫌い続けている安倍首相が、外交舞台で生き生きと活動している。韓国にとっては面白いはずはない。

 今回もトランプ氏が日本滞在中に安倍首相とゴルフ会談をすることなどに韓国メディアは触れており、やはり気にしている。

 日本では22日に衆院選が行われる。いつもならば、「憎き安倍」が率いる自民党の勝敗に一喜一憂する韓国メディアなのだが、今回の総選挙は恐ろしいほどおとなしい。

続きを読む

このニュースの写真

  • スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ
  • スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ
  • スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ

「ニュース」のランキング