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【iRONNA発】小池百合子と橋下徹 孫子の兵法「死地」の教えをご存じか 白岩賢太

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【iRONNA発】
小池百合子と橋下徹 孫子の兵法「死地」の教えをご存じか 白岩賢太

「国政待望論」に最後まで首を縦に振らなかった橋下徹氏と小池百合子氏 「国政待望論」に最後まで首を縦に振らなかった橋下徹氏と小池百合子氏

二足のわらじ

 自民党やその他既成政党への支持が揺らぐ中で、小池氏が出馬していれば、大きな波に乗れるチャンスは確実にあった。とはいえ、土壇場で尻込みした小池氏の側に立てば、孫子の言う「利するにあらざれば動かず」を実践したのかもしれないが、この決断が新党の勢いに水を差したことは間違いない。

 それはさておき、小池劇場の迷走ぶりをはたから見ていると、維新の党を立ち上げた前大阪市長、橋下徹氏のことを思い出さずにはいられない。小池氏の政治手法も、かつての「橋下流」をかなり意識しているはずだが、2人とも自身の「国政待望論」には最後まで首を縦に振らなかった。

 今の維新に国政政党としての存在感のなさを感じるのは、何も筆者だけではないと思うが、この維新の失速も本をただせば、橋下氏が最後まで国政に転身せず、「二足のわらじ」を履き続けたことに起因するのは言を俟(ま)たないだろう。

 孫子の兵法には「死地」という考え方がある。文字通り、死中に活路を求めて戦い抜く意味だが、言い換えれば退路を断つ、つまり背水の陣で臨むという意味である。小池氏は東京都知事選に出馬した際、「退路を断つのが私の生き様」と語り、組織の支援が少ない中で圧勝した。橋下氏も在任中は何度もこの姿勢で抵抗勢力と対峙(たいじ)し、政治家として大阪府民の圧倒的な支持を得た。いかにも壮士風を好む日本人にウケそうな言葉だが、希代のポピュリストがこの言葉通りに行動を示せば、それは熱狂を生む原動力になる。

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