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【ソウルから 倭人の眼】スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ

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【ソウルから 倭人の眼】
スワップの次の関心→トランプ氏訪韓 日本と比較「たった1泊コリア・パッシング」のひがみ

10月13日、韓国南部・釜山に入港した米原子力潜水艦ミシガン。北朝鮮による脅威の最前線にあるとの意識もあいまって、米国から軽視されているのではないかとの不満につながっている(ロイター) 10月13日、韓国南部・釜山に入港した米原子力潜水艦ミシガン。北朝鮮による脅威の最前線にあるとの意識もあいまって、米国から軽視されているのではないかとの不満につながっている(ロイター)

やはり根底には「安倍憎し」

 この安倍首相のトランプ氏への接近ぶりは、韓国メディアでも複雑な思いを込めて繰り返し報じられた。

 報道には、韓国が外交の空白状態である中、自由自在に米新政権との関係を緊密化させる日本への一種の嫉妬やもどかしさが、嫌と言うほどにじみ出ていた。しかも、韓国メディアが数年にわたり「極右」と呼び忌み嫌い続けている安倍首相が、外交舞台で生き生きと活動している。韓国にとっては面白いはずはない。

 今回もトランプ氏が日本滞在中に安倍首相とゴルフ会談をすることなどに韓国メディアは触れており、やはり気にしている。

 日本では22日に衆院選が行われる。いつもならば、「憎き安倍」が率いる自民党の勝敗に一喜一憂する韓国メディアなのだが、今回の総選挙は恐ろしいほどおとなしい。

 理由は、野党のリベラル勢力が精彩を欠いており、韓国メディアが「安倍より右寄り」とみなす、小池百合子都知事の「希望の党」と自民党との戦いという選挙戦構図のためだ。どう転んでも、「極右」が政権の座から転落しそうにない状況への諦めか。どうにも面白くないようで、気になるはずの選挙戦への関心はうせてしまったようなのだ。

日本の選挙どころではない

 それよりも、現在の韓国は「安倍批判」どころではない。念願の中韓通貨スワップ協定の延長が実現したとはいえ、中国の経済的な報復は現在も続いており、関係が復元したわけではない。

 北朝鮮の核・ミサイル問題は全く改善しておらず、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権は核・ミサイルの放棄どころか、開発に前のめりになっている。韓国が北朝鮮から無視されている状況に変わりはない。

 明るい話が相変わらず乏しい韓国で、当面期待を抱かせてくれそうなのはトランプ訪韓ぐらいだ。訪韓日程が決まった以上、滞在時間が短いだの、韓国軽視だのと言っても仕方がない。トランプ氏を迎え、米韓の同盟関係を確認、アピールし、国賓訪韓を成功させたいところだろう。

 日本をはじめ周囲の動向を気にしつつ、韓国は今後も相変わらず、懸念、思い込み、安堵、期待、落胆、つかの間の喜びを繰り返し続けそうだ。

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