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【めぐみへの手紙】5人が下りたタラップをずっと見つめていました 拉致被害者一部帰国あす15年

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【めぐみへの手紙】
5人が下りたタラップをずっと見つめていました 拉致被害者一部帰国あす15年

母の横田早紀江さん手作りの服を着て家族旅行に訪れためぐみさん。弟の拓也さん、哲也さんとともに笑顔があふれる =昭和50年 母の横田早紀江さん手作りの服を着て家族旅行に訪れためぐみさん。弟の拓也さん、哲也さんとともに笑顔があふれる =昭和50年

 めぐみちゃん、こんにちは。日本は澄み渡った秋空がいよいよ高くなり、深い緑が美しい季節となりました。めぐみちゃんたちを必ず救い出すと心に誓い、支えてくださる皆さまの力で、折れそうになる心を何とかつないでいます。

 平成14年10月15日。15年前、めぐみちゃんと同じように北朝鮮に拉致された5人が日本へ帰国を果たしました。蓮池薫さんと祐木子さん、地村保志さんと富貴恵さん、そして曽我ひとみさん。5人は足元を確かめるように、一歩ずつ、タラップを下りてきました。

 家族会の皆が羽田空港に集まって、日の丸の旗を手に、「お帰りなさい」と5人を迎える横断幕を掲げ帰国を喜びました。長年、闇に隠されてきた国家犯罪が白日の下にさらされ、日本国民の目の前に突きつけられた瞬間でした。

 「助けてください!」。街頭で必死に叫ぶ家族たちが抱えていた顔写真の皆さんが帰ってきた。写真で幸せそうな笑顔だった若者たちは年を重ね、やせて、疲れ切っていました。「本当によく帰ってこられた」。そう思いながらも、北朝鮮の厳しすぎる生活がにじんでいるようで、胸に迫るものがありました。

 あの日、お父さんとお母さん、新潟小学校の馬場吉衛校長先生も5人をお迎えしました。そして、5人が下りた後も、ずっとタラップを見つめていました。「機内にまだ誰かいるのではないか。めぐみちゃんも乗っているのではないか…」。でも続いて祖国の地を踏みしめる人はいませんでした。

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