産経ニュース

【映画深層】貴重な建物の修復の一助に 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【映画深層】
貴重な建物の修復の一助に 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の1場面(C)2014 EG Film Productions / Saga Film(C)Julian Lennon 2014. All rights reserved. 映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の1場面(C)2014 EG Film Productions / Saga Film(C)Julian Lennon 2014. All rights reserved.

 「これまでグレイを描いたドキュメンタリー作品はあったが、フィクションの長編映画は初めてで、監督にはグレイに関係する人や文献を紹介しました。ご自分でもグレイの手紙をひもといたりしてかなり調べたようです。脚本はできあがった時点で送ってくれたのですが、とてもよくグレイのことが描かれていると感じました。撮影中は、私は多忙だったために現場には行けなかったのですが、映像の断片を見せてもらったていました」と、アドバイザーという形で映画に携わったゴフさんは言う。

オリジナルのタイルに復元も

 中でも真骨頂は、E.1027や、1934年にグレイが自分のために建てた「テンペ・ア・パイア」といった実際の建物でロケーションを行ったことだ。ゴフさんによると、テンペ・ア・パイアは現在は中に入れなくなっており、映画で建物を見せることができたのは幸運だったという。

 「E.1027も、映画に撮られたことで寄付が集まっている。それにたくさんの観光客が訪れるようになり、彼らが払ってくれるお金で傷んだ個所を修復することもできる。建物を管理している館長も喜んでいますよ」とゴフさん。

 日本ではよく、映画などの撮影が入ると機材などで床や壁に傷がつくと敬遠される向きがある。そういう心配はなかったのか。

 「スタッフは撮影の前に何千枚もの写真を撮って、終わった後は完全な形に戻してくれた。それに美術の監修をしていたのが、『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年、ウディ・アレン監督)で米アカデミー賞にノミネートされたアン・シーベルという人で、信頼していました」と笑う。

続きを読む

このニュースの写真

  • 貴重な建物の修復の一助に 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」
  • 貴重な建物の修復の一助に 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」
  • 貴重な建物の修復の一助に 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

「ニュース」のランキング