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【WEB版 島を歩く 酒を造る】(7)酒造りの大変さ・奥深さと佐渡の魅力を知った1週間  

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【WEB版 島を歩く 酒を造る】
(7)酒造りの大変さ・奥深さと佐渡の魅力を知った1週間  

体験終業後には、尾畑酒造の平島健社長から卒業証書を受け取った 体験終業後には、尾畑酒造の平島健社長から卒業証書を受け取った

 江部さんは「道具を落としただけでも洗わなければならないなど掃除が興味深かった」と切り出した。dancyuの編集部で長い取材経験がある江部さんだが、「普段の取材ではいかにも何でも知っているような感じで記事を出すんだけど、こうやって1週間いると、それがなんて浅はかだったんだろうと感じた。みんながどういう思いでやっているか、日々の営みを知らずに取材をしていた。時間とお金がかかるからできないと思うけど、今までえらそうにやっていたんだと反省しました。1週間一緒にやったからこそ蔵人からの本音も聞けて、よかったです」と自らの仕事に照らし合わせて振り返った。この体験は、江部さんの日本酒の記事をさらに深みのあるものにするのだろう。自分も頑張らないといけない。

 梶井さんは「一番印象に残ったのは、いかに雑菌が入らないようにするか工夫がこらされていたこと。たわしも丁寧に並べたり、半切りのふちがつかないように足につけて水を流していたり。洗剤も使わずに水だけで全部流して常に清潔を保っているのはすごく勉強になった。将来店を開くためにもよく勉強になり、来てよかった」と笑顔で振り返った。

 岩谷さんは「酒は実は飲めないんです」(そうだったんですか!)。「造る方に興味がありました。麹を造るときの種振りの微妙な感覚は体験してみないとわからないので、いい経験になりました。これからもっと勉強していきたい」と語った。

「後は任せて」

 杜氏(とうじ)の中野徳司さん(41)や蔵人の皆さんとも搾りの日までお別れだ。中野さんから「後は任せてください」と頼もしい言葉をもらった。本当にお任せするしかないのだ。何も知らない、何もできない自分に対し、親切に教えてくれた中野さんをはじめとする蔵人の皆さんへの感謝の気持ちを胸に、佐渡島を後にする。

 奥深い蔵人の世界や、佐渡の意外な一面を知ることができた1週間。酒造りを学ぶ傍ら、常に出歩いては佐渡の魅力を探り、とにかく刺激を受ける毎日だった。(松崎翼)

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