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【野口裕之の軍事情勢】トランプ米大統領は核使用を「核のボタン」ではなく「ビスケットとフットボール」で命ずる!?  

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【野口裕之の軍事情勢】
トランプ米大統領は核使用を「核のボタン」ではなく「ビスケットとフットボール」で命ずる!?  

手を振りながら大統領専用機エアフォースワンに乗り込むトランプ米大統領=8月22日、米アリゾナ州ユマ(AP) 手を振りながら大統領専用機エアフォースワンに乗り込むトランプ米大統領=8月22日、米アリゾナ州ユマ(AP)

 あってはならぬ悪夢だ。が、国のジェームズ・マティス国防長官もトランプ大統領の国連演説前日の18日、意味深長な言葉を口にした。米軍が北朝鮮への軍事攻撃を敢行し、朝鮮人民軍の報復攻撃があっても、韓国の首都ソウルを「重大な危険」より回避する軍事的選択肢があると公言したのである。

 確かに、南北軍事境界線(38度線)とソウルは最短で30キロ。1万門・基とされる火砲が火を噴けば、「ソウルを火の海にする」との北朝鮮の恫喝は現実になる。

 そういえば、米軍は4月、「全ての爆弾の母」と呼ばれる、通常型爆弾では最大の破壊力を有する《大規模爆風爆弾=MOAB》をイスラム教スンニ派過激組織《IS=イスラム国》にめがけて投下した。破壊面積は半径1000メートルをはるかに超える。地上の火砲は無論、地下坑道に隠れていても「顔」を出した瞬間、壊滅できよう。「軍事行動は間違いなく選択肢に含まれる」と発言するトランプ大統領の脳裏には、投下された「母」が産み落とした不気味なキノコ雲の映像も、マティス国防長官の説明とともに貼り付いているはずだ。

 反面で米国の軍や情報機関は、北朝鮮の核管理が、米国など5大核保有国のように慎重かつ複雑なシステムで厳重管理されているかにも、大きな懸念を抱く。韓国や日本への通常・核兵器を用いた攻撃以外にも、核兵器の暴発・偶発発射を恐れているのだ。 

 いずれにせよ、北朝鮮・朝鮮労働党の金正恩・委員長が『核のボタン』を押す前に、米国は…

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