産経ニュース

【赤字のお仕事】「いいかげんな人」「いい加減の湯」 仮名か漢字か…どちら?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【赤字のお仕事】
「いいかげんな人」「いい加減の湯」 仮名か漢字か…どちら?

 この場合には、「いい」という言葉と結びついた「連語」(形容動詞、副詞)として、「加減」という漢字の意味からは離れ、一体の語と認識された使用法です。そういった場合には、ひとつの言葉として「いいかげん」と表記したほうが読みやすいという面があります。

 一方、読者投稿で使われている「いい加減」は、「ちょうどよろしい加減、適度な加減」なので、ひらいて(漢字を平仮名にすること)、「悪い」意味と同一にしてしまうのは、どうかな?と思いました。この場合は、「いい加減」と漢字のままでいいんじゃないかな、と。

 弊社ハンドブックには、「かげん」の項目もあり、

 《かげん→加減▽味・さじ・手・湯-加減(注)形容動詞、副詞の「いいかげん」は平仮名書き》

 としています。

 これを見ると「味加減」「手加減」などの用例では、「○加減」と漢字で書くということになります。上に名詞がきて、物事の状態や調子、具合、程度を表す場合などがそれにあたります。これに倣えば、「いい(良い)加減」と漢字表記で問題なさそう。

 ちょうど近くに用字用語担当の部員がいたので、投稿欄のその箇所を見せて、意見を聞いてみました。

 「確かに、『いいかげん』には、いい意味、悪い意味両方の使い方がある。次のハンドブック改訂に向けていろいろ作業をやっているんだけど、ちょうど『いいかげん』は見直しの対象になっていて、新しいハンドブックでは、使い分けを併記することになっているよ」 

続きを読む

「ニュース」のランキング