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「無痛分べん」から「性感染症」まで扱う異色の「コウノドリ」 作者が30代後半で漫画家を志した理由とは?

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「無痛分べん」から「性感染症」まで扱う異色の「コウノドリ」 作者が30代後半で漫画家を志した理由とは?

漫画「コウノドリ」の主人公、鴻鳥サクラ 漫画「コウノドリ」の主人公、鴻鳥サクラ

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 その後、13年に「コウノドリ」で本格デビューすることになるが、なぜ、産科をテーマに選んだのか。

 「きっかけは、妻から『産婦人科の話を描いたらどう?』と言われたことですね。僕は父親なのに出産のことを何も知らなかった。長男の出産に立ち会っていましたが、あのときはただ震えているだけでした。編集からは『漫画にするのは難しいのでは』といわれましたが、僕はぜひこのテーマで描きたかったんです」

 産科という「人の生き死に」を描く作品なので、親交のある産科医の監修を受けている。病院への取材も欠かさない。「現場の雰囲気や匂いを体に入れ、原稿に向かっています」という。

 アイデア出しについては「本当に大変。だいたい描いてしまった感がある」と苦笑するが、「毎回『こんなことがあるんだ!』という驚きと、新鮮さを持って描けている」と語る。

 この作品を読むと、NICU(新生児集中治療室)とGCU(新生児回復期治療室)の違いや重要性など、出産とと〝その後〟に関わる情報が自然と読者の頭に入ってくる。

 出産。夫婦の努力や葛藤、それを助ける医者や助産師の奮闘。私たちは、知っているようで知らないことが多い。女性にも、男性にもお薦めしたい漫画だ。(文化部 本間英士)

 鈴ノ木ユウ(すずのき・ゆう) 山梨県甲府市出身。東海大学芸術学部卒。1980年、友人に借りた漫画「キン肉マン第3巻」がきっかけで漫画に没頭。大学卒業後は、ロックミュージシャンを目指す。2006年、友人の漫画家宅を訪ねた際、突然漫画を描くことを思い立ち、07年「東京フォークマン/都会の月」が第52回ちばてつや賞準入選。10年「えびチャーハン」が第57回ちばてつや賞入選。13年「コウノドリ」連載開始。 

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