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金融庁の大改革にあわせて「MOF担」復活はいかが?

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金融庁の大改革にあわせて「MOF担」復活はいかが?

 また、各局には、民間金融機関から出向する俗に「天上がり」と呼ばれる職員もいた。金融機関を一度退職し、国家公務員として係長クラスとして入省する決まりで、同年次入省のキャリアと同等に扱われた。限られた予算の中、民間金融機関からの出向者が行政事業をサポートしていたわけだ。

 こうした「MOF担」や「天上がり」は、各金融機関のエリートが配置された。「いわば銀行の顔になるわけで、恥ずかしい人材は出せなかった。将来、銀行をしょって立つ優秀な者を配属した」(元大手銀行役員)と振り返る。大蔵省幹部と「天上がり」組との親睦を深めるため「よこの会」と呼ばれる親睦会も設けられていたほどだ。

 こうした「MOF担」や「天上がり」は、大蔵省でも非常に重宝された。なぜなら銀行や証券、保険といった金融機関の実務に知見があるためで、行政が施策を練る際に、実務面ではどうかといった相談に有効だったからだ。とくに1、2年で異動を繰り返すキャリア官僚にとっては、頼もしい相談相手であった。

 しかし、残念ながらバブル期を中心に民間金融機関による旧大蔵省職員への過剰接待が社会問題化し、「MOF担」は姿を消す。そして、大蔵省も財政と金融が分離された。1997~98年の日本初の金融危機は、大蔵省の混乱と無縁ではない。

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