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【外交・安保取材の現場から】米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

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【外交・安保取材の現場から】
米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター) 日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター)

 アテネはスパルタの同盟国ミロスを屈服させるため、使節を派遣した。ミロスはエーゲ海に浮かぶ小国だ。盟主スパルタの来援を信じるミロス高官に対し、アテネ側使節はこう言い放つ。

 「援助を求める側がいくら忠誠を示しても、相手を盟約履行の絆でしばることにはなるまい、いな、求める側が実力において遙か優勢であるときにのみ、要請は実を稔らせる」

 トランプ政権の安全保障政策を左右するマクマスター大統領補佐官、マティス国防長官は、いずれもツキジデスの愛読者であることは有名だ。コーヘン元国防長官は1月12日に米上院軍事委員会で開かれた指名承認公聴会で、マティス氏を紹介する際に「ウィキペディアに頼らなくても『ツキジデスの罠』の意味を分かっている」と冗談を飛ばした。

 そのマティス氏も出席した2プラス2では沖縄県石垣市の尖閣諸島について、米国による日本防衛義務を定めた日米安全保障条約5条の適用対象であることを改めて確認した。マティス氏は「援助を求める」日本が「実力において遙か優勢である」と認識しているであろうか。 (政治部 杉本康士)

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