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俳人、正岡子規の写真はなぜ横顔なのか? 有名な肖像の真相に迫る

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俳人、正岡子規の写真はなぜ横顔なのか? 有名な肖像の真相に迫る

正岡子規の肖像写真は、ほぼこの左向き横顔のものが使われる 正岡子規の肖像写真は、ほぼこの左向き横顔のものが使われる

 偉人の肖像写真。大多数は正面を向いている。例外が、明治期の俳人、正岡子規(まさおか・しき、1867~1902年)だ。教科書に掲載されているのも左顔をとらえた横顔の写真だ。実は、正面から撮った写真も複数枚残されているという。にもかかわらず、なぜ、横顔の写真が世間に広まったのだろうか。

最後の写真

 「例の横向きの写真が、最晩年に撮られたから、というのが理由の第一に挙げられると思います」

 こう語るのは、子規の業績に詳しい国文学者の復本一郎・神奈川大名誉教授(74)だ。

 教科書にも載っている左顔をとらえた横顔の写真は、子規の死の約2年前、明治33(1900)年に撮影された。

 復本さんによると、子規の友人、門人らは江戸期の俳人、与謝蕪村(ぶそん)(1716~1784年)の命日「蕪村忌」に記念撮影をした。

 が、子規は病気で伏せっており、友人らの撮影会に参加できなかった。そこで翌日、自宅に写真屋を呼んで撮らせた。その写真こそ、後世子規の肖像として使われ続ける横顔の写真だった。なぜ横顔だったのか?

 復本さんによると、そのころの子規は持病の脊椎カリエスが悪化、前屈みの姿勢になっていた。正面からの撮影で、背筋を伸ばすのが難しかったのだろう。

 「その頃は、いすにきちんと座ることさえできなかった。あの横顔の写真も無理して撮って、その後痛みに苦しんだようです。結果として、あれが最後の写真となりました」

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