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【WEB版 島を歩く 酒を造る】(4)「大吟醸みたいだな」とにっこり

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【WEB版 島を歩く 酒を造る】
(4)「大吟醸みたいだな」とにっこり

今年の「辛口産経」新酒(見本)。右が1.8㍑瓶、左が720㍉㍑瓶 今年の「辛口産経」新酒(見本)。右が1.8㍑瓶、左が720㍉㍑瓶

 盛りを終えると、仕込み室に移動。甑(こしき)で蒸した米を手でほぐして温度を下げるのだが、蒸し立てほやほやの米を約15度まで冷ますのは一苦労だ。中野さんによると、放冷機で風を当てれば簡単に温度を下げられるが、米粒の中心部が熱をもったままになり、タンクに入れた際に温度が急に上がってしまう可能性があるので、ゆっくりと手でほぐして冷ましていく必要があるのだという。前屈みでの作業は腰への負担も大きく、根気もいるが、おいしい辛口ができあがるように願いながらしっかりとほぐしていく。

 冷まし終えると、酒母や大量の水、麹を投入済みのタンクに蒸し米を入れていき、「かい棒」で発酵を促す。「奧から手前に引っ張るような意識で」と中野さん。蒸し米が入りたてのタンクの中の酒は重く、かき混ぜるのはかなりの力が必要だ。大辛口ができるように祈りながら力を振り絞り午前中の作業を終えた。

■絶景広がるカフェ

 昼食は学校蔵から車で10分ほどのベーカリーカフェ「しまふうみ」を訪れた。

 美しい真野湾と島内で最も高い標高1000メートル超の金北山を一望できる小高い丘の上にあるコテージ風の建物。白い壁とフローリングで「ナチュリラ」な雰囲気の店内には、天然酵母を使用した20~30種類のパンがずらりと並び、おいしいコーヒーなどと一緒にいただける。この日もカップルや若い家族連れなどでにぎわっていた。

 佐渡おけさや鬼太鼓などの郷土芸能のほか、尖閣湾や大野亀といった景勝地、海の幸など一級品の観光資源がそろう佐渡島だが、若者に受け入れられるような場所が少なかったのも事実。ここは、松柴敬太店長(35)が「佐渡が活気づくきっかけにしたい」と7年前にオープンした。 

 海風と陽光を浴びるテラス席で、松柴店長おすすめの欧印カレー(税込み950円)をいただく。佐渡バターや地元産のリンゴがコクを際立たせ、まさに絶品。松柴店長は「リゾート気分で自然を感じてほしい」と呼び掛けている。

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