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【紅い権力闘争(下)】露骨な側近政治、募る不満 コラム代筆者まで異例の抜擢

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【紅い権力闘争(下)】
露骨な側近政治、募る不満 コラム代筆者まで異例の抜擢

3月、全国人民代表大会に出席する陳敏爾氏(中央)。〝2階級特進〟で最高指導部入りするとみられている。(ロイター) 3月、全国人民代表大会に出席する陳敏爾氏(中央)。〝2階級特進〟で最高指導部入りするとみられている。(ロイター)

 しかし、複数の党関係者はこう証言する。「『之江新語』は習近平の著書になっているが、本当は陳敏爾(ちん・びんじ)が代筆した」-。

 陳敏爾(56)は当時、浙江省党委員会の宣伝部長として習に仕え、「習の考え方を最も知っている」といわれた人物だ。陳を知る党関係者は「習近平がさりげなく発した言葉を、肉付けして文章化し、理論に格上げすることが得意だった」と述懐した。

 その陳が今年7月、重大な規律違反に問われて失脚したポスト習近平世代の大物政治家、孫政才(53)の後任として重慶市党委書記となった。中南部の小省、貴州省の書記からいきなり直轄市のトップになったことは、異例の抜擢(ばってき)といわれた。

 その重慶市党委書記のポストも、陳にとっては数カ月間だけの“踏み台”で終わる可能性が高い。複数の党関係者は「陳は秋の党大会で2階級特進して、党中央委員から最高指導部の政治局常務委員に昇格するのは確実だ」と話す。

 陳と同じく、習の浙江省勤務時代の部下である北京市党委書記の蔡奇(61)、上海市長の応勇(59)、中央宣伝部常務副部長の黄坤明(60)らも、党大会後、さらに重要なポストに引き上げられると噂されている。習が30~40代に18年間勤務した福建省出身の幹部も勢いを増している。

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