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【クローズアップ科学】南極の氷床が大崩壊の危機? 深層の暖水が上昇し下部を融解 オゾンホール拡大が影響か

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【クローズアップ科学】
南極の氷床が大崩壊の危機? 深層の暖水が上昇し下部を融解 オゾンホール拡大が影響か

南極海の海氷(海洋研究開発機構提供) 南極海の海氷(海洋研究開発機構提供)

 今年3月に海氷面積が史上最小を記録するなど、地球温暖化の影響が懸念されている南極。最近の研究では、夏も溶けないはずの氷床や棚氷が薄くなっている可能性が高いことが判明し、専門家は氷床の大崩壊が起きるのではないかと警戒を強めている。

海氷面積が過去最小に

 南極の海氷面積は今年3月1日、過去最小の214・7万平方キロを記録した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の観測衛星「しずく」のデータを国立極地研究所が分析して判明した。1978年の観測開始以来、これまでの年最小面積だった97年2月の225・1万平方キロを下回り、2000年代の年最小面積の平均に比べて3割も少ないという。

 南極には、夏になると一部が溶ける海氷のほかに、夏でも溶けない氷床や棚氷がある。氷床は南極大陸全体を覆って発達している氷河で、沿岸部で棚のように海上に張り出して浮いている部分が棚氷だ。だが、今年7月に「ラーセンC」という棚氷から三重県の面積とほぼ同じ大きさで重さが1兆トンを超える氷塊が分離し、観測史上、最大級の氷山になったことが確認されている。

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