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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】米朝チキンレースが招く「8月末危機説」 核施設攻撃を想定した米韓演習は「電子戦」訓練も

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
米朝チキンレースが招く「8月末危機説」 核施設攻撃を想定した米韓演習は「電子戦」訓練も

北朝鮮の労働新聞が7月29日掲載した「火星14」発射の写真(共同) 北朝鮮の労働新聞が7月29日掲載した「火星14」発射の写真(共同)

 2度の新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射で北朝鮮は祝賀、祝宴に明け暮れたが、ドナルド・トランプ米大統領(71)は軍事的選択肢を示唆し、“危険なチキンレース”再来の兆しだ。ささやかれるのは“8月危機説”で、21日から韓国で始まる米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」(UFG)への北の挑発が懸念されている。北朝鮮は昨年の同演習中に潜水艦発射ミサイル(SLBM)を発射して成功させ、奇襲の能力を誇示した。今月に入って北朝鮮の潜水艦が「特異な動きをしている」と米メディアが報じている。UFGに米原潜が加わるとの見方もある。

(※8月6日にアップした記事を再掲載しています)

北朝鮮が恐れる演習の中身

 UFGは野外演習ではなく指揮所演習で、シミュレーションが主体だが、核戦争を想定した対北核施設・基地攻撃の演習となる。特に今年は、北朝鮮の挑発に備えるため、米軍がUFGに合わせ米原子力空母2隻を海上に展開させる予定で、韓国メディアによると、原子力潜水艦の出動も米韓軍で検討中とされる。

 訓練は宇宙空間の対応も含み、GPS(全地球測位システム)攪乱への対応も実施される。北朝鮮は最近、GPS攪乱電波をたびたび発信、兵器システムへの影響が懸念されているためで、発信源撃破の訓練が加わる。

 UFGでは昨夏、北朝鮮軍が警戒最高レベルの「特別警戒勤務1号」を発令した。北朝鮮当局はあらゆる媒体を使って「公然たる宣戦布告だ」などとUFGを非難、軍総参謀部や外務省が反発する声明を出した。また朝鮮人民軍板門店代表部は“UFG白書”を発表し、「これほど規模が膨大で戦争遂行方式が暴悪非道で実戦的な核戦争演習は見当たらない」と論評、「わずかにでも侵略の兆候があれば、容赦なくわれわれ式の核先制打撃を浴びせる」と威嚇した。

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