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【赤字のお仕事】「ひもとく」だけでは「解き明かせない」のですが… 

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【赤字のお仕事】
「ひもとく」だけでは「解き明かせない」のですが… 

 「銀河系の成り立ちをひもとく」

 この文章での「ひもとく」の用法、日常、普通に使われているかもしれません。テレビや雑誌などでも見かけます。

 ただ、この使い方、表す意味は語源からすると、だいぶ離れているのですが…。

 まずは、「ひもとく」を辞書で調べてみます。

 『精選版 日本国語大辞典』(小学館)には、

 《ひもとく【紐解・繙】[一]蕾(つぼみ)が開く。蕾がほころびる。ひぼとく。「ももくさの花のひもとく秋ののに思ひたはれむ人なとがめそ」〈よみ人しらず 「古今和歌集 秋上・二四六」〉 [二](書物の帙=ちつ=の紐を解く意。後世「ひもどく」とも)書物を開く。また、本を読む。ひぼとく。「しなじなにひもとく法の教にて今ぞさとりの花は開くる」〈藤原実兼 「玉葉和歌集 釈教・二六八六」〉》

 とありました。

 「ひもとく」は「繙く」あるいは「紐解く」と書かれ、最初の意味としては、「つぼみが開く、ほころびる」が挙げられています。

 現在、主に使われているのは、2番目に挙げられている「書物を開く」「本を読む」という用法でしょう。本の損傷を避けるために包む覆い(帙)のひもを解くことから、この意味を表すようになりました。

 ただ、最近は「調べる」という意や「振り返る」「概観する」といった比喩的表現、さらに踏み込んで「解き明かす」といった意で「ひもとく」を使うことが増えています。

 「歴史をひもとく」などの言い回しは、よく見かけますし、前に挙げた例のように「〇〇の成り立ちを解き明かす」という意味での「ひもとく」も頻繁に見かけるようになりました。どうしてでしょう?

 考えてみると、「書物を開く」「本を読む」という行為は、なにか調べ物をする、知りたいことを書物から得ようという行為へとつながっていきます。

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