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【松本真由美の環境・エネルギーダイアリー】再エネの出力変動対策は急務の課題 東北電力の現場で需給運用の難しさ実感

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【松本真由美の環境・エネルギーダイアリー】
再エネの出力変動対策は急務の課題 東北電力の現場で需給運用の難しさ実感

東北電力研究開発センターの屋上に設置された太陽光発電設備 東北電力研究開発センターの屋上に設置された太陽光発電設備

中央給電指令所で需給監視

 東北電力の中央給電指令所を、橋本賀津雄副所長(当時)に案内していただきました。東北6県と新潟県に電気を送るコントロールセンターです。5人1組のチームで、3交代24時間体制で発電所、変電所、送電線を監視し、電力需要を予測しながら各発電所の発電量を調整し、電力系統の安定化を図っています。

 目の前には大画面の系統監視盤があり、管内の水力、火力などの発電所の発電量がリアルタイムで表示されています。周波数モニターを監視し、周波数を一定(50ヘルツ)に保つことが指令所の重要な役割です。

 周波数は供給力より電力需要が増えると下がり、需要が減ると上がります。電力会社では周波数が常に一定となるよう、電力需要の変動に応じて火力や水力発電機の出力を調整しています。

 「需給運用は、年間、月間、週間、1日ごとに立てた運用計画に基づいて計画的にコンピューターで制御しています。しかし、瞬間ごとに使われる電気の量に大きな変化が生じれば、最終的には人が判断し、各発電所の発電量を調整し、系統の周波数や電圧が一定に保たれるようにしています」

 「天候の影響を受ける太陽光、風力発電は、不規則に大きな出力変動があるため、発電計画からのズレや突発的な事態に迅速に対応しなくてはいけません。再エネの出力変動に合わせて火力や水力の発電量を調整していますが、再エネの普及が進む近年は、“供給量の変動”と“需要の変動”の両方を調整しなくてはならず、需給運用は非常に難しくなっています」

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