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【メガプレミアム】コツンと追突したら「5000万円払え」 裁判所に提訴までした男の正体は…?

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【メガプレミアム】
コツンと追突したら「5000万円払え」 裁判所に提訴までした男の正体は…?

追突事故が起きた現場=2月7日、東京都足立区江北(三枝玄太郎撮影) 追突事故が起きた現場=2月7日、東京都足立区江北(三枝玄太郎撮影)

 「私は軽トラック、相手は大型トラックです。もしぶつかったら自殺行為となるので、そんなこと(急ブレーキを踏むこと)をするはずがありません」

 弁護士の「なぜ落下物をあなたは確認しなかったんですか」との問いにも、「事故後は体が痛かったから動けなかったんです」と答えた。

 弁護士はなおも追及した。

 弁護士「しばらくの間、軽トラックは修理に出していませんが、なぜ出さなかったんですか」

 Bさん「今回の事故で第1事故の痛みが悪化し、それに加えて別の場所を負傷したので、体を動かすことができず、毎日療養に専念したため、修理どころではなかったからです。車は使う必要がなかったので、駐車場に置きっ放しになりました」

 弁護士「今回の事故の後、通院先を変えましたね。なぜですか。担当医とそりが合わなかったのですか」

 Bさん「そうです」

 だが、次の質問にBさんは答えられなかった。

 「今回の事故が発生して症状がひどくなったのに、第1事故で通院していた担当医に説明していないのはなぜですか」

 またBさんが事故後に軽トラックはエンストしなかったという答えを捉え、「ならばクラッチを踏んでいたんですね」と聞き、それにもBさんは「覚えてないです」と答えを変えた。

 通常、不意の事態が起きれば、急ブレーキを踏んだらエンストする。弁護士はエンストが起きなかったのは、自分で故意にブレーキを踏んだから、クラッチペダルを踏む余裕があったのではないか、と追及したのだ。

     ◇

 東京地裁(谷口園恵裁判長)は今年1月、東京都足立区の追突事故に関して、「被告のAさんはこれ以上、賠償金を支払う義務はない」と原告敗訴の判決を言い渡した。

 それだけでなく「発生経緯に不可解なところがあると言わざるを得ない」とまで踏み込んだが、故意かどうかについては「故意(に急ブレーキを踏んだ)と断定することはできない」とするにとどまった。

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